どういうわけだか、ジュエリーの仕事にどっぷりつかって長くなったけれど、ずっと思っている「ジュエリー」という言葉の違和感。
それは、お金がある人しか買えないものであり、多分幸福な人しか買わないものだと、社会の認識がそこにあるからだと思う。
そして、多くのジュエリーを販売する人たちも、そう思っているかもしれない。
けれど、私がお店でジュエリーを買いに来た人たちの多くは、ジュエリーを買う理由が全く反対の方が多い。
何かしら、心の支えを必要としているとか、強く生きようとしているとか、そんなひたむきな人が多い。
ジュエリーを買っていただく方から、人生を学ぶ。
そういう人たちに応えるために、今という時代を、一番感じたジュエリーを渡してあげたいと思う。
今、人々が何を一番大切に思っているか。
多分、毎日の日々の生活が何事もなく、つながっていくことが、なんて幸福なんだろうってことに、人々は気づいてしまった。
この感覚は、日本だけではなくて、海外からのお客様も、同じ感覚を持っていると感じる。
日々の生活に、気づいたらあった。
そんなジュエリーが多分、一番大切なジュエリー、意味のあるジュエリーなんだろう。
社会で言われる「ジュエリー」という言葉と闘いながら、今日もジュエリーを、ジュエリーという仕事をデザインしています。
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