世界的ジュエリーの方向性

ハイエンド ジュエリーブランドは新興国のもの

私が考える、先進国といわれるすでに経済発展を遂げてしまった国々でのジュエリーの方向性は、明らかに「コンテンポラリー・ジュエリー」に向かっていると思います。
名だたる有名ブランドは、新興国で評価を得て商売をしているように思えます。

私が、JETROの支援事業で2度ほど中東を訪れた際も、その意識をはっきり感じました。バーレーン、ドバイ、アブダビ。どこのショッピングモールに行っても、ブランドばかり。しかもパーティにつけていくような豪華なジュエリー。

世界的ジュエリーの方向性

先進国というと、少々言葉は違うかもしれないですが、時代の先頭を走っていくようなところでは、こういった資本主義経済の権化のようなブランドを身につけるのは、いまいちかっこよくないというか、意識が低いと思われるような傾向があるのではないかと感じます。
たとえば、アメリカで人気のTEDはいわゆる12~13分程度の時間に、自分のなしてきたことを話すいわゆる一種のトークショウなのでしょが、こういった既成概念を打ち破り人が生きやすい社会にしていこうという行動に対して人々は共感をし、それが最も大切なことだと気づき始めています。

コンテンポラリー・ジュエリーの方向性に

今、ドイツ、スペイン、オランダ、イギリス等ヨーロッパを中心に動き出しているのが、アートとしてのジュエリー「コンテンポラリー・ジュエリー」です。
シンコーストゥディオのSurface[面と線]をコラボレイトして造ったのも、ドイツで20年以上も活動している日本人のコンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト西林佳寿子です。

コンテンポラリージュエリーの定義は、素材にこだわらないこと。人間の創造性や発想などを評価するってことでしょうか?
Kazuko Nishibayashi ウェブサイト

コンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト西林佳寿子

海外でのコンテンポラリージュエリーの祭典として有名なのがドイツのSchmuckスペイン、バルセロナで行われるJoya Balceronaなどなど。
実は、まだ行ったことがありませんが、造形や素材が面白いです。
何より一人ひとりのアーティストの主張がはっきりしていますね。
確かに日本人には、まだまだアート過ぎてそのままではつけにくいかもしれません。けれど、そのエッセンスは一般ジュエリーにも反映されるべきだと思います。なぜなら、彼らが創るジュエリーには、しっかりしたメッセージやコンセプトが含まれていて、それでいて造形的にも優れている。そういうのを本来のデザインというのではないかな?
シンコーストゥディオでも、そういったエッセンスをもったジュエリーを発信したいと思って今、動いています。

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