東京ミッドタウンデザインハブで行われていた、日本クラフト展へ行ってきました。
「クラフト」というと、民芸品の様なモノを思い浮かべるでしょうか?
どちらかというと「工芸」に属するもので、陶器、ガラス、木工、金属工芸、ジュエリー、テキスタイルのコンテンポラリーよりの作品が多く出ています。
つまり、「アプライドアート(応用美術)」の一種と言えるでしょう。
アプライドアートは、実用的なモノにアートの技法を取り入れたアートです。
一方、昔からある絵画や彫刻など、鑑賞だけのためにつくられたものをファインアートと言っています。
これは、西洋で、19世紀になると、アプライドアート的なモノが多く出てきて、そのカテゴリーを分けるために「ファインアート」、「アプライドアート」というカテゴリー分けが必要になって来たからだと思います。
ただ、日本は「工芸」という特別な文化があって、これは西洋の「クラフト」とは少し違うかもしれません。
刀の鍔(つば)や、襖絵、陶芸なども、もちろん鑑賞はしますが、実用にも使えるものです。
そういう意味では、日本は古来から「アプライドアート」であったわけですね。
*「アプライドアート」に関しては、私が主宰するジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)の昨年の10/8「アプライドアートの波が来ているらしい」でジュエリーアーティスト達がディスカッションしました。
こちらは、以前シンコーストゥディオの店舗でも、エキジビションをしていただいた前田朝黄さんの作品。
彼女の作品は、ボストン美術館、ニューヨークのアート&デザイン美術館(MAD)のパブリックコレクションにもなっています。
こういった、コンテンポラリージュエリーもあれば、
金属工芸での電気スタンド
陶器などの、美しい現代的なモノもありました。
こういう人の創造性にあふれたモノが、生活の中に入ってくるってことが、なんとなく根本的な人の幸せっていう感じがしています。
日本クラフト展は1/14㈫まで、東京ミッドタウンで。
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