いつからか、うち(シンコーストゥディオ)のジュエリーは、一方向のみのデザインというものが無くなっていってしまった。
デザインをするときに、
上から見たら、こうだけど、
側面から、あるいはもっと違うところから見るとちょっとした驚きがある。
そういうジュエリーをつくりたいと思っています。
それは、世の物事すべてが、きっとそうなのだろう。
自分が上からしか見ていないと、平面にしか見えない。
けれどすべては、もっと複雑で、違う方向からみたらまったく違って見え、ハッとしたり、楽しかったりすると思う。
色々な人、色々な考え、色々、いろいろ。
その色々を否定しないで、とりあえず受け入れてみよう。
そういう世の中になると、いいなと思うのです。
いつもちょっと、いたずら小僧っぽく、ハッとする仕掛けを考えます。
石留めで、石の側面を見せてみたり、
上にダイヤを入れずに、側面だけに入れたり
驚いてもらえると、いたずらっ子としては、なんとなくうれしい。
世界は、知らないことがいっぱいあって驚きで満ちている。
時々そういう力が、つまらない既成概念をさっと飛び越えてしまうでしょう。
そんなことを考えて、小さな世界でものづくりをしています。
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