地域とアート ふじのアートビレッジ 

藤野という場所に行ってきた。

今は相模原市になっているが、旧藤野町という中央線で行くと高尾駅から二つ目の駅だ。

山あいのひっそりとした集落だけれど、ここがすごい。

地域とアートがとても自然につながっていて、多くのアーティストやちょっと感性が鋭い人たちが移り住んでいる。

30年ほど前に町ぐるみで始めた活動らしく、その歴史は最近のアートフェアで地域振興を!と言った急ごしらえの町おこしと違って、本物を感じる。

まず駅を降りると、お土産屋兼観光案内所があり、そこで山の遊歩道や山に30箇所ほどあるアート作品を見て回れる、芸術の道のパンフをもらった。

強風の中相模湖を渡る。

湖面はエメラルドグリーンでボートに乗って魚釣りを楽しんでいる人達がいた。

遊歩道の入口と書いてあったので、徒歩だし車道を歩くより楽しそうだと思って登り始めた。

しかし想像していたより、道が急だった。

トレッキングシューズを履いてきてよかったと思った。

誰にも会わないので、この辺りで転げ落ちて動け無くなっても助けは呼べないなと、少々緊張した。

どうやらイノシシがたくさんいるらしい。

40分ほど歩くと目的地に到達した。

残念ながら家人は不在だったので、メモを書いてポストに届け物を突っ込んで来た。

その帰りやっと人に会ったにだけれど、とにかく親切。

観光案内所のお姉さんも含めて、必要以上に何でも教えてくれる。

そこには、この藤野地区に住んでいることの誇りみたいなもの、を感じる。

たしかに、ここかしこに設置された大きなアート作品は、ここにあるからこそ、輝いているという気がした。

そしてそこに人が集って、アートが自然に日常に落とし込まれていることだ。

この地域の取り組みは、長い歴史の中で、企業先導型ではなく住民の参加で育って来たというのがよくわかる。

この取り組みは、ジュエリーを自然に捉える時の参考になる。

ジュエリーというもので地域おこしは出来ないんだろうか。

「ジュエリー」というだけで、金持ちの強欲な人たちがつけるもの、あるいはアクセサリーとしての軽いものとしてしか、日本では受け入れてもらえない。

元々アートだって、金持ちの一部の人の道楽であったとも言える。

ジュエリーはもっとコンセプチュアルなもの、インテリジェンスなものだと、ずっとずっと反論したかった。

そう思って、だから今日も書くのである。

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