コンテンポラリージュエリーはなぜ、今必要なのか

 アプライドアートの 波がきているらしい  日本にいながら海外で活躍するコンテンポラリージュエリー・アーティスト達のトークセッション

というイベントを10/9(水)開催しました。

コンテンポラリージュエリーなんて分野は、日本ではアートという分野であるという意識がないけれど、ヨーロッパやアメリカでは、アプライドアートの一種として、美大にはジュエリー科があるし、ボストン美術館でさえアートとして収蔵されている。

今回は日本にいながら、海外のコンペに果敢に挑戦しプライズを獲得したり、個展を開いたり、している3人のコンテンポラリージュエリー・アーティスト松浦峰里さん、前田朝黄さん、青木愛実さんに話を聞いた。

By Mineri Matsuura
一枚の薄い板に、糸鋸を究極まで細くして、一本一本線を切っていき、この独創的な形に

そして、実際に作品も持ってきてもらって、参加者に手に取ってみてもらったり、アーティストと直接話をしてもらったりした。

つい、コンテンポラリーアートというと、「意味わからない」「身に着けられない」と思いがちだけれど、宝石の石の価値にこだわらずに、造形的な面白さ、コンセプトの新鮮さ、技術的な新しさなど、

つまり、人が考えられない新しい価値を表現できて、社会に提案できているか?

というところが焦点である。

Asagi Maeda

Welcome to shinkansen  前田朝黄さんの作品はこちらのYouTube画像も合わせてご覧ください。

私自身は、アーティストではなく、コマーシャルジュエリーの人間であるけれど、彼らの作品を見るとき、大量生産、大量消費、ビジネスの上に立って出来上がって来たジュエリーより、とても心惹かれる。

どうしても、ビジネスでつくり上げるジュエリーというのは、ある程度妥協が入ってしまうことがあるけれど、アーティストがつくり上げるものは、その妥協がないから、当たり前と言えば当たり前かもしれない。

23歳の若さで若手コンテンポラリーアーティストの登竜門ドイツの「Talente」でプライズ獲得の青木愛実さん

今の時代に、求められているものが人の創造性や、そこから生まれるやさしさや。

あるいは時には、一部の人にとっては理解できないものであることもあるだろう。

「コンテンポラリー」という言葉は、つまり「同時代」ということだから、今の時代背景の政治や社会問題と切っても切り離せないかもしれない。

けれど、その中で、こういう未来をつくりたいとか、こういう社会にしたいとか、その中に祈りのようなものを感じてしまう。

木からつくり出されるジュエリー 自分で考えだした独自の技法 Manami Aoki

コンテンポラリーアートの中でも、ジュエリーは実に人に近い、アートだと感じています。

人の肌と直接つながるアートってあるだろうか?

肌から直接感じるアートであり、その人自身の「個」を表現できる一つのツールのように感じられる。

まあ、うんちくはこのぐらいにして、とにかく見たりつけたりすると、本当に楽しいし、美しい。

実は、最後はただそれだけなのです。

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