自分の感性を持っているということ

柳宗理のバターナイフ街でお客様と常に関わっていたり、一方でジュエリーのクラフトマンや、アーティスト達と付き合ったり、またそのつながりで建築家やイラストレーターや、様々な職業の人とであって思うのは、

たとえその人が、感性が必要な仕事と世間で言われていなくても、

その人自身にゆるぎない感性がある、あるいは美しいものに感動できるっているっていうのは、とても尊いことだと思う。

それは、特に街に住んでいる何でもない人たちの中に、見つけたときこそ、ちょっと嬉しい。

その人の美的な感覚が、その人自身を豊かに、そして周りを寛容にしているように思えるからだ。

一般の人は、アーティスト達とは違ってモノをつくり上げることはできないけれど、

感性のいいものを、自分の価値観で、人に振り回されないで、自分を信じて選べるっていう大切な力だと思う。

そういうことが、時には人の生きる力になったり、

人との違いを認め合う根本になると思う。

今、日本は本当に災害が多い。

つい先日の台風19号、その前の台風、地震。

想像した以上に甚大な被害で、そこに住んでいる人たちのことを考えると言葉を失う。

そして、10代の若者の死因の一位は自殺だという。

今の日本、

多分、何かが足りないんだ。

もちろん自然の美しさは素晴らしいと思うけれど、

色々な理由で、そういう環境にない人もいるだろう。

きれいなラインや、きれいな手仕事。

それは自分の持っている食器や洋服や、家の手すりや、靴とか、なんでもいい。

そういう中に存在している美しさを見つめなおすっていうことが、今できる、人の感性を揺さぶる、感動するっていう基本なんだと思う。

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