私たちの体に流れる「血」

ブランドを作っていくって何だろう?
最近、とても考えるのが「ブランド」って何だろうということ。
私たちが造っているジュエリー、シンコーストゥディオもブランドなんだろうか?
品質がいいとか、接客がいいとか、それもありでしょう。
一方で、かなり庶民な私には、もう少し心地いい場所を提供できたり、自分たちの生まれ、育ちに根づいたもの造りをすることも意義があるように思えます?。少しだけで、人に誇りを与えられるとか、生きる勇気が湧いてくるとか。
ほら、地域のお祭りって誇りじゃないですか?そこで生まれたっていう自信が湧いてきますよね。
どこに私たちの根っこはあるのか
また、今年から少しずつ、アーティストやクラフトマンとお客様が触れ合える場所を作ってきています。
11月20日(日)に開催するのは「英国の彫りVS 日本の彫り」

英国の彫りVS 日本の彫り

イギリス人カストロ・スミスと日本人宮本輝美による、ハンドエングレービングのデモンストレーションイベント。
英国の彫VS日本の彫り 詳しくはこちら
イギリスにも、日本にも彫には長い歴史があり、何百年もの時を経て、ここに2人の若手のエングレーバーが集う。
イギリスの彫は、ジュエリー、時計、銃などの装飾に、日本は刀やかんざし、根付などの装飾に、彫が多様されていた。
2人は技法も違えば、感性もまったくちがう。これをアイデンティティというのでしょうか?今回この企画を組んで、2人それぞれに課題をだして、文字を彫らせてみた。
Castro

Castro

宮本(まだためし彫り)
宮本

この2人に流れるまったく違う血潮は何なんだ!とつい興奮してしまいました。 彼らはまだ20代。それなのに、生まれた地や育った地によってこんなに違ってくる。その違いが、また才能があってわくわくする。
簡単に彫っているようだけれど、彼らはこの先10年で、明らかに世界の頂点に立っていく仕事が出来るようになると思えます。非常に難しい技術であり、プロデュースしだいで最終消費者が楽しめる、誇りが持てるジュエリーを造ることが出来そうな気がします。これからは、いっそう機械化が進む一方で、人の創造性や技巧に注目が浴びる時代になるでしょう。
何より仕事に対する志がすてき。プロフェッショナルな2人。
国を超え、人種を超え、ジュエリーを通して、人が集える場所を提供していきたい。それは、志高い人たちがプロフェッショナルとして、そして人間として、最終的に身に着ける人と喜びを分かち合える場所。

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