日本の仕事の行き着くところ-ジュエリーの制作を通して

このところ、若手と仕事をする機会が増えてきて、いい影響をたくさん受ける。

一方で、日本の仕事の劣化が止まらないと、肌で痛いほど感じる。

たぶん、ジュエリーだけではないけれど、先進国のものづくり全般に言えることかも知れない。

これが、直接的に生活の質を向上させる工業技術なんか、だとわかりやすいのだけれど、個人的に人が持つべき「モノ」というと非常に感情的で、感覚的に買うものにはお金が回りにくい。

しかし、一方で人というのは、心の奥底に潜む、不安だとか、喜びだとか、想いだとかそういうものを受け止める何かを必要としていて、それが個人的な感覚や感性で選ぶ「モノ」がその心情を埋めていると思う。

そのために、やっぱり、本物だとか、本物になりそうな若い才能だとかは殺したくない。

今は、何かをやっていても、思考がネットで中断されてしまう。

ずっとこれをやって来たはずなのに、ちょっとしたメールやメッセージの着信で、考えていることの優先順位が入れ替わってしまう。

人々の心の奥底に、日本のモノがめちゃくちゃ面白くて、日本人として必要で、あるいは海外にも必要とされているか、を伝える必要があるのだろうなと思う。

そう思って、このブログを書いている。

 

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