K18WG ダイヤモンドペンダント こだわりのシンプルさ
お客様のご家族の方がお持ちだったという大きなエメラルドカットのダイヤモンドを、シンプルなペンダントにリフォーム。
内包物も少なくとても綺麗な石だったので、石が際立つようになるべく地金の部分が目立たないようなデザインにしました。
使用した地金はK18WG。ホワイトゴールドといえば、通常はプラチナとほとんど変わらない銀色を思い浮かべる方も多いと思いますが、
実は金属としてはもともとこのペンダントのような淡いシャンパンゴールドの色味をしています。
ホワイトゴールドは、金の地金にパラジウムというプラチナ系の金属などを混ぜて作ります。
ジュエリーとして販売する場合はたいてい色を明るい銀色に寄せるため、プラチナ系の別の金属であるロジウムのコーティングをかけている場合が多いので、見た目にはプラチナとほとんど変わらないのです。
今回はお客様がこのホワイトゴールドの本来の色味を気に入ってくださり、あえてこのままの色味を活かそう、ということに。
チェーンとペンダントヘッドの色味が揃うように、職人が金属の配合を工夫しました。
ひとくちにホワイトゴールドと言っても、割り金(パラジウムなど金に混ぜる別の金属のこと)の微妙な配合の差で、色味も微妙に変わってきます。
メーカーごとに配合が異なるため、色味を完全に合わせるには職人の知識と経験が必要になります。
完成品からはなかなか想像しにくい作業ではありますが、金属の色は仕上がりの印象を大きく左右する重要な要素です。
シンプルですが、裏側まできっちり作り込んであります。
手間のかかる貼り刻印(刻印の打ってあるパーツを別で作り、後で一体化させるもの)は、既成の型を使わず一から作るオーダー品ならではです。
高価な石でも、デザインは肩ひじ張らず使いやすいように。
でも、つくりや仕上がりには細心のこだわりを。
たくさんお使いいただければと思います。