建築構造的リング K18 ピンクの石リング
合成ルビーですが、お母さんから受け継いだもの。
50-60年前は、こういった合成の石のリングが出回っていました。
でも、この石はちょっとカットがおもしろかったのです。
中心が弧を描いて高くなっていて、更にチェッカーカットのようなカット。
つくり方次第ではきっと面白くなるだろう、という直感がありました。
石の厚みが弧を描いてアーチ型のラインがきれい。
側面から、見えるようにしたいと考えていました。
石留は、ウデが伸びる感じで、横からも石が見えるように。
側面はぴかぴっかに磨いて、ウデの部分は、ちょっと荒めのつや消しをかけています。
上から見た爪は四角。
お客様からは、「瀬戸大橋に陽が当たっているよう」と評していただきました。
建築構造的なリング。
ジュエリーは小さな建築だと、つくづく感じます。