K18 ガーネットリング　カスタムオーダー

四角いガーネットリングのリフォームのご依頼でした。

ガーネットはエメラルドなどの欠けやすいものと比べると、比較的丈夫な石。

この石は面が広く、色もとても綺麗だったので、せっかくならばと石留もユニークなものをご提案しました。

横から見ると、石は左右の幅の広いツメだけで留まっているのがわかります。

石の下は、石がずれないよう、キューレットの形に合わせてぴったりと削られています。

石のシャープな雰囲気と合うように、リング部分は極力シンプルに。

リングの側面と、外側のエッジの斜めにカットしている部分は鏡面仕上げ。

ツメの上面と、外側の幅の広い部分にかけたさらさらのつや消しが、ほどよいアクセントになりました。

このリングは指の通る部分が少し縦長になっているのですが、実は人間の指の断面は楕円形になっているため、同じく楕円のリングのほうが圧迫感なく身に着けることができます。

このリングのように、面の大きめな石がリフォームで持ち込まれることがよくあります。

毎日の服装に合わせるのが難しそう…と思われがちなこれらのジュエリーですが、デザイン次第で、十分現代的なものに生まれ変わらせることができます。

もらったものや、受け継いだジュエリーには、決してお金では買うことのできない想いが込められています。

かたちを新たにし、いつでも身に着けやすいものにするというのも、人の想いを受け継ぐ上で大切なことだと思います。