Pt900 オパールリング ラインとテクスチャーで勝負
ジュエリーのリフォームをお受けして、デザインする時。
なるべくなるべく、その方のシンプルな生き方に、素に寄り添えるようなデザインをしようと思っています。
このリングも、お母様から受け継いだオパールを、身に着けたいというご要望でデザインしたもの。
受け継いだものは、できればお守りのように、身に着けていたいと考える方が多い。
だから、なるべくシンプルに、日々の生活で身に着けられるように、
その形や色、質感が、使う人の生活をちょっと心地よくする
できれば、着けているのを忘れてしまうほど、肌と一体化する。
それが、最終的なデザインのゴールかもしれないと感じます。
だから、シンプルなラインや質感を大事にしたいと考えます。
ジュエリーのデザインでは、一般的にラインの美しさや質感より、石の美しさを表に出すことが多いけれど、
「金属」というモノと対話しながら、
身に着ける人の生活に、心地よい時間をつくることを考えながらつくると、
今は、ラインの美しさや金属の質感がとても大事だと思えるのです。