K18WG ダイヤモンドペンダント リフォーム
ダイヤのパヴェリングから、ペンダントとピアスにリフォーム。
渋いつや消しと、ダイヤモンドのコントラストがとてもおとなっぽいペンダントに仕上がりました。
前から見た時に、ペンダントのカーブラインが、チェーンに対して斜め位置になっています。
そのためにペンダントの裏に溝をつくり、チェーンが斜めに通っていくようにつくっています。
裏側も、手を抜かず、つや消しを丹念に入れ込んでいます。
実は、このペンダント、中は空洞でつくられています。
そうしないと重すぎて、装着性が悪くなってしまうのです。
中を空洞にし、ぴったり穴の無い形をつくるために、どうやってつくると思いますか?
ちょっと量産では不可能な手間のかけ方で、制作しています。
職人は「打ち出し」という技術も使いながら、ホワイトゴールドの板から、1つの面一枚ずつを整形していきました。
最後にそのそれぞれのパーツをろう付けという溶接によって一体化していきます。
実に高度な技術が、このペンダントの制作には隠されています。
「裏は、だれも見ないから、板を張らなくてもいいんじゃないの?」
という疑問が生まれてくると思います。
しかしジュエリーは、何年も時代を超えて引き継がれるモノです。
だからこそ、着けている人も気づかないようなところをきちんとつくることは、とても大事だと思うのです。
私たちも、仕事柄100年前、50年前のジュエリーを見る機会があります。
そこで、そのジュエリーから、「このつくり、すごく考えられているとか、工夫したね~」と思うことがあります。
今、デザインしている私たち、制作する職人、色々な意見を交わして、「こうしたらうまくできるんじゃないか?装着性が良くなって、上質感もあるよね」
そんな議論の末、たどり着いたつくり方なんです。
完全オリジナルのオーダーは、一回一回が新しい挑戦です。
でも、50年後、100年後に誰かが見た時、私たちの工夫や考えに共感している誰かが現れたら嬉しいです。
そんな想いで、私たちはモノづくりに、日々励んでいます。
こちらのペンダントには、お揃いのピアスもつくりました。
ちょっと面白いピアスです。