Engraver & Stone Setter 和彫り&石留
宮本 輝美Terumi Miyamoto
彫金師(模様彫り・彫り留め・石留め)。 1987年神奈川生まれ、2009年東北芸術工科大学工芸コース卒。 オーダーメイドジュエリーの会社で和彫り・石留めの仕事に携わる。 現在は独立し日本のハイジュエリーブランドからの依頼も受けて仕事をしている。また、彫金教室やワークショップの指導・作品制作など幅広く活動している。
23歳の時に腸の難病(UC)発症し現在も格闘中。
そんな人生を歩んで来ただけあり、若いけれど彼女の鏨(たがね)で彫りこむ一線一線に対する真剣さは並大抵ではない。優しい線を繊細に彫るかと思えば、深く、激しく、それでいて重厚なラインを生み出す。
「鏨(たがね)で彫る」という作業は、ジュエリーの最後の工程であり、決して失敗が許されない、やり直しがきかない工程である。したがって潔く仕事に向き合う覚悟が必要となる。普段の優しげな外観とは違って、仕事に向かう彼女のまなざしは厳しい。きっとこれからの日本の「和彫り」や「石留」の新しい世界を切り開く一人となるであろう。
彼女が大切にしている言葉『タガネが使えて、いい物を見分ける力があれば、ブレない仕事はどこでも出来る』。