- 2017.05.14
- ニュース
アートジュエリーとデザインの関わり方を考える
昨日、銀座ACギャラリーでの西林佳寿子の個展が終わりました。
彼女の創作意欲と、美しい造形、そして知れば知るほどにじみ出る人としての深さ。
今回は、西林さんとシンコーストゥディオが一緒につくったSurface[面と線]も展示いただき、私米井もACギャラリーに在廊させていただき、とても有意義な個展でした。
私たちシンコーストゥディオが、社会の中にある要望や問題をすくい取ってものづくりをする「デザイン」のジュエリーだとすると、
西林さんは自分から創作物を発信する「アート」のジュエリーです。
アート&デザイン のジュエリーも可能かもしれない?
コラボレイトしてつくったSurface[面と線]
デザインは西林佳寿子、製作ディレクションはクラフトマンの石井貴志、デザインアシストは石有里
実はこのペンダント、ピアスには3種類あって、正方形、長方形、楕円がそれぞれ2個組み合わせた形です。
このジュエリーを皆でつくり上げたときのキーワードは「多面性」「多様性」
物事は別の角度から見ることで、ハッとした驚きやとんでもなく新しい世界が広がってくる。
このジュエリーは見る角度により、あるはずのない面が不思議に現れる瞬間があります。
人が生きていく上でも、見えているものが全てではない。見えないものが、時には真実を語る。
アーティストとクラフトマンと、一般の人の要求に応えてデザインを考えていくデザイナー、そして全体を見るプロデューサー的な存在がいれば、アートと一般の人たちの橋渡しが可能なのだと。
そういう実感を得ることができました。