「わたしスゴイんです!」が言えない人たちこそ、今、必要なんじゃないかな

最近、企業などの要請でプロデュース的な仕事をすることが、なんだかちょこちょこ増えてきた。

そのときに、様々な人に会うのだけれど。

本当に色々な人がいるなあと思う。

特に、アーティストとかジュエリーをつくるクラフトマンとか、そういう人たちと会うことが多い。

うまく今の時代の流れに乗っている人、乗れていない人。

昔だったら、SNSやネット上で、個人が自分がこんな「スゴイことしているんです!」って表現しなくてもよかったけれど、今は違う。

制作しながら、創造しながら発信までしなければいけない。

だから、本当に創造性があって、面白い人でも、「わたしスゴいんです!」っていう表現ができないとダメなんですね。

自分も、こういうことをウェブ上で書いているのだけれど、実は「わたしスゴいんです」っていうのがとても苦手です。

でも、人のプロデュースをするとき「彼は、彼女はスゴイんです!」って言えるんです。

だから、「わたしスゴイんです!」っていえないスゴイ人を、世に出してあげるっていうのも、やっぱり意義のある仕事だと思うのです。

なぜなら、そういう人を「つかう人」「つける人」につないでいくことは、最終的にいい関係でモノを買うことにつながって、人の心に人間らしい時間を取り戻すことができると思うんです。

表面的にきれいでも、かっこよくても、最終的にそれは決して人の心を救わない。

今、モノを買う人は、自分の心が穏やかに、静かに、満たされることを願っているのに。

心のある「スゴイ人」を、今生きている人たちとつないであげる必要があるように感じています。

お客様は、「もう表面的にかっこよくしているけれど、心がない買い物をしたくないよ。もうだまされないよ。志のある仕事で心を揺さぶられたい。」そう思っている。

いつもお店で、お客様と顔突き合わせている実感なんです。

そういう仕事をできるのは、世渡りな下手な人だったりする。

純真さとか、仕事に向き合うまっすぐさとか、今の時代屁みたいなものだけど、だからこそ、そういうことを大事にお手伝いをしようと思う。

それで、人のお手伝いをして、お手伝いをして、やっと最後にめぐりめぐって、自分がやりたいことができるのかなと。

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