ショーメ展, 伝統工芸展に見る、伝えることの難しさ

昨日、日本橋三越で開催されていた、日本伝統工芸展に行ってきました。
第65回日本伝統工芸展(平成30年)

一年で一度の、最大の公募点、陶芸、金工、漆芸、木竹工、染織、人形の各部門に分かれ受賞作が展示されていました。

その、精緻な技と美しさは、何ともいえないものがありました。しかも、各作家が伝統の技法を引き継ぎながら、新しい挑戦をしているというのがわかります。

その技と美意識は、唯一無二、日本でしか生み出せない美でしょう。

一方、2週間ほど前に、三菱一号美術館で開催されているショーメ展に行ってきました。

美術手帳「ショーメ展」

伝統工芸展も確かに賑やかではありましたが、ショーメ展はひどく混んでいました。

そして、明らかに客層が若い。

伝統工芸は今、売れないといいます。

ジュエリーと伝統工芸。

確かに身につけるものと、めでるものその位置づけは違うとしても、人の精緻な仕事の上に成り立っているモノであることには変わらない。

世界的ブランドは、確かにコマーシャルがうまい。このショーメ展も、ショーメのビジネス戦略の一つでしょう。

一方で、伝統工芸だけではなく、日本のブランドではないジュエリーは人にメッセージを伝えるのがあまり得意ではない。

買ってもらう人、所有してもらう人に少し近づいてもいいのではないかと、素人の私は思ってしまうのです。

今の時代に人の心が何をもとめているか?

それにもう少し答えられる方向が必要なのではないだろうか?

自戒をこめて、こんなことを書いてみました。

 

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