明日はクリスマスです。
クリスマスのギフトといえば、ジュエリーは定番ですが、
ジュエリーに意味を見出す人は減っているかもしれませんね。
モノとしてジュエリーには、どんな役割や価値があるんだろうか。
今年は、「モノ」について考えて、取組んできた一年だったと思います。
自分たちがつくりだしていくモノと、
人の関わりということを、
すこしだけ想像し、考えられるようになって、同じ考えを持つ人たちとも、いくつかのことができました。
4月には、私が主宰するジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)で、建築家の伊東豊雄さんに来ていただいて、
建築家・伊東豊雄トークセッション 「日本のこれからのモノづくり 建築×ジュエリー×金属工芸」
というイベントを企画、開催。
11月には伊勢丹メンズ館で、20代の若手コンテンポラリージュエリー・アーティスト達4人と
『人』から始まる、日本のものづくり 若手に活躍する場を与え、生活に新しい価値を提案するプロジェクト
『 JEWELRY & LIFE 』
などのプロモーションを企画開催しました。
いずれも、共通しているのは
今、この時代に、モノは何ができるか?
ということ。
おそらく、ジュエリーなんてモノは、生きていくにはまったく必要がない。
けれど、古代から、人々は装身具・ジュエリーをつけて来ました。
何かそれには、深い意味があるんだろう。
人が生きるという行為の根っこにも関わるような、意味があるのかも知れない。
だとしたら、それが今を生きる人たちに、新しい形で何かを提案できないだろうか。
新しい感性で、これはこうじゃなきゃダメだ
ということに別れを告げ。
もっと人が、ここちいいと感じる時間や空間をジュエリーがほんの少しだけ手助けすることはできないだろうか?
最もいらなくて、けれど人生にとって必要なモノ、ジュエリー。
モノが人を幸せにするとはどういうことなんだろうか。
たぶん今までの、物質的な豊かさとちがう、何かをみんな求めているにちがいない。
そんなことを、考える一年でした。
そしてこれからも考え続けて、動いていきたい。
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