シンコーストゥディオのショップの本年最後の日。
今、一年何をやってきたかについて、まとめているのだけれど。
まとめてみると、表面的には、シンコーストゥディオとしての動きはあまりなかったなあと感じてしまう。
しかし、周りに集まってきてくれる人たちのおかげで、いくつか新しいことはできたかもしれない。
正直、暗中模索ではあるけれど、ひとつだけ続けなければと思ったことは。
「場をつくる」
ということでしょうか。
たとえば、シンコーストゥディオというお店は、小さなお店であるけれど、行ったらいつでも開いている、話ができる。
そういう場所であるべきだと思っている。
お店をやっていると、本当に色々な人がやってくる。
ジュエリーに興味を持っている人はもちろん、JAJの若手のクリエーターたち、地域のこどもたちがジュエリーを見ていくこともある。
認知症で帰る家がわからなくなってしまった人や、万引きをするドロボーさん。
近所の知的な障害を抱える方は、一時毎日お店に来てくれていた。
どういうわけだか、ケント紙とか、鉛筆とか、文房具を買っては毎日持ってきてくれていたことがある。
また、話好きな男の子は、小学生のときから時々来て、今はもう中学3年生。
売り上げがあがらない、閑古鳥が鳴いているようなときでも、そういう人たちが来てくれるのが結構刺激になって、私たちを力づけてくれるから不思議なことだ。
何ごともオープンであること、シェアしていくことが心地いい
今年取り組んだことのひとつで、伊勢丹で開催した若手コンテンポラリー・ジュエリーアーティストたちのプロモーションをお手伝いした。
これは、伊勢丹新宿店メンズ館入ってすぐのところで、展開され、本館のメインウィンドウなどにもディスプレイが展示された。
伊勢丹の全面的バックアップを受けて、ウェブのトップを飾ったり、取材して記事を載せてくれたりと、通常小さなお店で仕事をしているのとは、まったく違ったマスに向けた仕事。
とはいえ、「コンテンポラリー・ジュエリーアーティスト」という存在はほぼ、世に認知されていなかったので、彼らの仕事がお客様、あるいはもう少し広く、人々に対してどんな楽しみを、ちょっとした喜びを提供できるのかな?と思って「JEWELRY & LIFE」というタイトルの元で、展開をした。
何ごとも、オープンな開かれた考え方と、みんなでシェアしていこうという心が大切で、皆が心地いいんだなあと、この一年、しみじみ思う。
そして、一発屋ではなく、風雪に耐えながらも、ずっと続けていくことである。
とにかく、私どもにかかわってくださっている方々に、とにかく感謝、ありがとうの一年でした。
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