まず、
今の時代をひたすら懸命に生きようとしている人たちがいる
新しい価値を、世に問うてみようとするアーティストがいる
いいものを真摯(しんし)に造ろうとするクラフトマンがいる
今のもの造り、特にジュエリーって、その3者がうまくつながることが出来ずにいるような気がします。
それを気付かせてくれる新作の発表会でした。
5月28日(土)に、シンコーストゥディオの世田谷ショップで新作の発表会イベントとして、ドイツで活動しているコンテンポラリー・ジュエリー・アーティストの西林佳寿子さんのトークイベントを企画しました。
今回製作した作品「Surface[面と線]」
この作品を造るにあたり、何のために?誰のために? 誰がつくるか? ということを考え、JAJ(ジュエリー・アーティスト・ジャパン)でつながった人たちで創り上げたのがこの作品。
色々な角度から見る多面性と、内側が光らせてあることによる一種の錯覚、現れ出る長方形・正方形・楕円の形。詳しくはシンコーストゥディオウェブサイトへ
あるお客様が言いました。
「今回、西林さんとの対話が無ければ、彼女の発想の豊かさや人となり、もの造りの大変さをわからず、絶対に買っていない。野菜でもなんでも、そうじゃないですか?造っている人が見えるってとても大事。」
彫りの職人がいいました
「仕事をしていて、崩れそうになったとき、お客様のThnaksメッセージカードが来ると、もう一度頑張ってみようと思う。」
つながりを求められている。
結局、ものを買うとは、人とのコミュニケーション自体なのかもしれない。
高いものだからこそ、かえって人と人のベタなつながりが、余計、尊く、いとおしく思えるのではないでしょうか?
もう少しお互いが歩み寄れるような仕組みを作っていこう。
それ自体が、デザインになり、本当の意味でのジュエリーを生み出していくように感じています。
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