海外への扉は、近くの人の繋がりに眠っている – ジュエリーを買うという非日常でも

イギリスのエングレーバーとの交流

昨年の夏から、4月にかけて日本に滞在した、イギリスのエングレーバー(彫り職人)のCastro Smith(カストロ・スミス)。
彼は、イギリスのウィンストン・チャーチル・メモリー・トラストという財団からフェローシップを受け、そのお金で日本の金工やジュエリーの仕事をしている人々のもとを訪れた。
その財団からのお礼状が昨日届く、パトロンはエリザベス女王の由諸正しい財団だ。
カストロは私が活動しているジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)でも、多くの若手ジュエリー製作者とも交流。
JAJイベント英国の彫り・日本の彫り
ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ) 英国の彫りVS日本の彫り

また、シンコーストゥディオの店頭での彫りのワークショップなどにも積極的に参加してくれました。
海外から来て、直接仕事をしている人間と交わったり、最終的に身につけるお客様とコミュニケーションを持つというのは、お互いにとても意義があったと感じています。
Winston Churchil Memory trust letter

海外との仕事も、地道な人繋がりから

2年ほど前に、JETROの支援で、海外で日本のジュエリーを売れないかどうか自社の商品を中東地域に持って行ったことがあった。
その時、一週間ほどご一緒させていただいたのが、元三菱商事でドバイなどの支社長もなさった方。
厳しい方だったが、とても勉強になった。
その方がよく言っていたのは「お互いに利益がなければ、仕事につながらない。」そして、その利益というのは、決してお金の授受だけではないということでした。
海外の人にとっては、日本はアウェイなので、とにかく情報や人のつながりを提供してあげる。
向うが日本での信頼できるパートナーを持つのは、実は非常に利益があるということらしい。
それが、こちらが向うの国で仕事をしようとする時に、きっと役立つと。

それは今でもとても実感していて、結局ビジネスとは、人と人であって、契約書にどんなに禁止事項を書いたとしても、書ききれないことがたくさんあることに、気づいた。

だから、それ以降留学生や、海外からのオファーがあった場合は、なるべく積極的に関わることを心がけている。

何よりも、色々な国の人間と交われるのは楽しい。

そんなわけで、将来ロンドンに行くときは、仕事をさせてもらいたいと、本気で思っています。
全ては、人と人との地道なつながりから。
なんか、そういう方が地に足が着いているような気がするけれど、違うのかな?

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