地域コミュニティと働く女性たち

働いている女性が地域社会に戻りたがっている

1986年に雇用機会均等法が施行されて昨年で30年。
ちょうどその頃、会社に入社した女性たちが50代を過ぎて、会社の重要なポストについていたり、一方で子育てを終えて少し余裕が出てきたように感じています。

私は90年代に入ってからの就職ではあるのだけれど、その時代に就職した一人。

雇用機会均等法施行といいながら、一般有名企業の女性への門戸は狭く、あったとしてもスペイン語がネイティブ並みに話せる人材だとか、海外留学経験があるだとか、そんな人材しか募集していなくて、私のような普通の学生にはあまり関係の無い世界でした。
私の場合は、それほどハードに働きたかったわけでもなく、でもどうせなら、長いスパンで仕事をしていきたいなと思っていたので、英語の要らない外資系に就職しました。

当時総合職と言われる仕事に就いた女性たちが、今、地域社会に戻りたがっていると感じます。
若い頃は、会社で男性以上にがんばって働いてきた。
あるいは結婚をしても仕事を続けてきた人もいるでしょうし、出産を経て子育てをしても仕事をとにかく続けてきた女性たちがいます。
彼女たちは、がむしゃらにやって来て、少しここで余裕ができてきて、定年後のことも見えてくると、「仕事だけでいいのかな?」という疑問が湧いてくるのだと思います。

華やかな世界より、人との心のつながりを求める

最近、地元で「チトフナ働く女性ミーティング」と言う集まりを、続けています。
*チトフナは小田急線千歳船橋
これは、本気で仕事に取り組んできた女性たちが集まる一種の井戸端会議。

「本気で取り組んできた。」という意味は、特にキャリアウーマンではなければいけないということではありません。
定義は、仕事を自分のアイデンティティとしてしているか?といった、判断基準でしょう。

農業、絵付け教室をやっている方、外資系アカウンタントや大使館で働いている、CAで世界中飛び回っている、大学講師など、本当に様々な方が憩っていてます。

彼女たちと付き合っていて、とても気持ちがいいのは、既成概念が無い、小さなことでくよくよしない、人任せにしない(まあおせっかいおばさん)ところかもしれません。

これを始めたきっかけは、地元に育った通訳をやっている女性との会話から。

「一回そういう人たちで集まってみましょう!」という話しになり、声をかけてみると、「参加したい。」という方が多くて驚くほど反響がありました。

では、ゆるく、でも継続的にやっていきましょう。
ということで、いまだに不定期で参加できる人が、参加する形で、今にいたっています。

こういう女性たちが、もう少し時間がたってこの能力を地域に還元できたら、かなり大きな力になっていくでしょう。

地域の宝石屋が、今後そういう女性がつながるハブになるなんて、ちょっとよくないだろうか。

 

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