伝統工芸とジュエリーの接点を探る若手たち

先日、私が主催するジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)という会で、恒例のJAJスタディミーティングを行った。

今回は、少しでもモノづくりをする人たちが、きちんと数字も見て経営的にも安定し、末永く仕事をしていけるように「事業計画を立ててみよう – 想いを数字に落としてみる」

というテーマで開催しました。

今回これに集まって来てくださった若手の方々。

JAJスタディミーティング

今回の参加者はちょっと面白かった。
日本の伝統工芸、金工の仕事に興味をもち、ジュエリー制作を始めたようです。

非常に情熱をもって、それでいて自然に自分のやるべきこと、自分だからできることがわかっているように感じました。

たとえば、日本の和彫りという技法。

これは、我々シンコーストゥディオのコレクションにも多く取り入れられているのですが、この和彫りでアニメのキャラクターなどを彫っている。
独自の感性。
Instagram/masateru1975

細かいテクスチャーまで、タガネで彫り込んでいて、実に美しい。

彼らは、「伝統工芸」というモノを、たぶん外国人が始めて日本文化に触れたような感覚で受け入れ、その後で「ああそういえば」と、自分のアイデンティティに気づいて納得しているように思える。

だから、古臭いという感覚はまったく無く、ただ、何の既成概念もなく、美しいものは美しいと、素直に受け入れている。

とにかく「好きだから」やる。

それに勝てるものは無いのである。

ジュエリーと伝統工芸、そしてテクノロジー。

このいづれかもが、つながっていくと、本当の意味で日本の発信できるジュエリーになっていくのだと感じた晩でした。

 

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