昨年から、伊勢丹と始めた試み『JEWELRY & LIFE』が10/31(水)~11/13(火)の日程で始まります。
この試みは、若手のジュエリーアーティストに発表の場所を与え、ものづくりをする若手を育てていくことが当初の目的でした。
しかし、昨年始めてやってみて、ああこれは、ただ、若手を育てるというだけの目的ではなくて、
人が生きるなかで、「モノ」の本当の役割や「つける人」「つくる人」「うる人」との関係性を真っ向から考えるいい機会だと思いました。
なので、今回はもう少し踏み込んで、若手4人と色々と話しをして、20数年の彼らの今までの育って来た状況や、今の制作に至るまでの軌跡みたいなもの、そして何を思ってつくっているのかといったことを聞いてまとめています。
ささきさとし 若手ジュエリー・アーティストを通して「モノ」の意味を考える
稲井つばさ 若手ジュエリー・アーティストを通して「モノ」の意味を考える
三塚貴仁 若手ジュエリー・アーティストを通して「モノ」の意味を考える
上の、写真は彼らのアート作品。
今回は、アート作品は一部で、後はデザインよりの生活に溶け込めるジュエリーを提案します。
アートは確かに、個人個人の中から発したものだから、人間本来のものづくりにとても素直なエネルギーのように感じる。
けれど、これからのアーティストは、社会に対して一体自分たちが何が出来るのだろうか?という問いかけを少しして欲しい。
それでは、アートではなくなるのかもしれない。
けれど、アートとデザインの狭間にいるような、ものづくりをする若手が育ってはいけないのだろうか。
アートの人間本来のものづくりのモチベーションをもちながら、一方で社会の要望や問題を解決していくデザインをしていく。
そんなアーティストが、いいんじゃないか?
人に対して背を向ける「つくる人」ではなく、向かい合って、中に入っていくそういう若者が育ってほしい。
彼らと話をしていると、古い世代の人間とは違って、社会性だとか多様性だとかを、自然の感覚でわかっているような気がするのだ。
そういうジュエリー、そういう「モノ」を一緒につくっていこうよという、メッセージがをこめて、
今回の『JEWELRY & LIFE』を開催します。
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