東京出身のためか、旧盆の8月のこの時期を深く考えたことはなかったのですが、今年は少し違いました。
昨年、母が亡くなったせいかもしれない。
東京を離れる人も多く、少しすかすかの東京に残りながら、生きている人と、死んでしまった人が交信するこのお盆と言う時間を不思議な感覚で過ごしている。
母や、祖父や祖母の思い出を少しひも解いてみたりしています。
ものをつくったり、売ったり、あるいは一人ひとりの仕事のルーツって、こういう気持ちの凝縮なのではないかな。
ジュエリーなんていう仕事も、私は本来はどうも高いものを売るのは苦手なのです。
けれど、日本のジュエリーは、日本の金工の仕事が背景になってつくる事ができる。
そういうことを知って、なんとなくこの仕事をきちんとやろうと思い始めることができた。
やっぱり、ものや仕事や、全ての基本は日々の生活の積み重ねの中に育っていくものなんだな。
ちょっと不思議なこの季節に思う。
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