「想いがあるモノ」への共通の意識 -ジュエリーの場合

今年も、調布にあるASIJ(American School in Japan)のウィンターフェストという学校のお祭りにブースを出してみました。今年で多分、10年くらい出しているのかもしれない。

まあ、縁日のような様相なので、ジュエリーをその場で売ると言うものではありません。

しかし、私にとってここでのお客様の反応は勉強になっています。
先週、新作をリリースしたので、その反応を見るために、インフォメーションブースを出しました。

元々、近所のお客様のご紹介から参加することになったのです。
当時の私は英語の「え」の字も無かったので(今もダメですが。)えらく緊張していたような気がします。

当初は、外国人向けということで、日本的なものを意識的につくっていた。
それを、ここ数年、媚びるのはやめて、自分たちの主張したいものをつくろう、日本人と同じものをぶつけてみようと思って、数十万の高額品を中心に持っていくことにしました。
縁日のようですから、周りは数百円のものを売っているのに、桁が違ってびっくりされます。

しかし、ここで、やはり下手な英語ながら、日本人に話していることと同じことを伝えようと努力をしてみる。

日本のジュエリーのバックグラウンド、ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)の活動、テーマ。
このあたりは、本当に英語で伝えるのは難しい。

けれど、本来私たちは、何かを伝えたくてジュエリーをつくっているわけだし、
やっぱり「言葉」が必要なんだということを、実感します。
下手ながら、伝えてみる。

私たちが、このジュエリーの制作にたどり着いた理由を真摯に伝える、それに共感する人は、日本人も外国人もあまり関係無いことを実感しています。

少なくとも、モノが潤沢に溢れかえってしまった、先進国と言われる出身の人たちにとっては、「想いがあるモノ」への共通の意識が芽生えている気がします。

海外にあまり行くことの無い、海外経験も少ない私にとっては、今年もなかなか貴重な情報収集の場でした。

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