思い出のダイヤをネクタイピン>ピアス>K18ダイヤモンドリングへ リフォーム
このお客様とは、父の代からのお付き合い。
お客様のお父様、お母様からのお付き合いです。世代を超えたお付き合いをしています。
最初は、お父様のネクタイピンだったのです。
フォーマルに、どこかにお出かけになるときは、いつも着けていたと、懐かしく話してくださいました。
そして、お父様がなくなった後、お嬢様がその後普段も着けたいということで、10年位前に、ピアスにお直し。
そして、今回、やはりリングで使いたい、ということで、シンプルな指輪に仕上げました。
こういうシンプルなリングは、シンプルだからこそ、リングのウデや石の座とのバランスや、金属の質感がとっても大事だと思います。
そして、今回はセットしてしたいリングがあるというので、そのリングがぴったりと下に入り込むように、少しだけダイヤの石座を高めにしています。
リングのウデには細かなつや消し、反対にダイヤを抱く、石座は鏡面に仕上げました。
ジュエリーをつくっていて、すばらしいデザインの新しいジュエリーをつくっていても、こういう想いと共にあるジュエリーには、かなわないと思っています。
だからこそ、リフォームはその人の個性に合わせて、そして、しまいこむジュエリーではなく、日々一緒にいられるジュエリーをつくろうと、それが私たちができる精一杯の仕事なのかな、とも思っています。
ジュエリーは日々の生活と共に、
時代を超えて、自然に生活に溶け込んでいく。
それには、あまり無駄なものは無い方がいい。シンプルで、やりやすい。でも質感がある。
そういうジュエリーをつくって行きたい。