SHINKO STUDIO | ジュエリーリフォーム&デザイン東京 – シンコーストゥディオ

SHINKO STUDIO | ジュエリーリフォーム&デザイン東京 – シンコーストゥディオ

MENTOSEN
デザインとものづくり - 人とデジタルの関係を考える

STORY BOOK

メッセージ

はじめに

「お店に来る方の生き方を紹介したい。」

そんな想いに駆られたのは、日々の接客の中で、シンコーストゥディオに来るお客様がひどく人間味に溢れていて、魅力的であったからです。

職業は様々。しかし共通しているのは人生を実に強く、時には既成概念を飛び越しつつ、それでいて、しっかり足が地に着いているということでしょうか?この閉塞感に満ちた現代社会でそういった生き方は、一筋の光明であるように感じました。

私自身は、ジュエリーをつくり、小さなお店を切り盛りしています。そこに集ってくる方たちの中には、国際的な仕事に携わっていたり、いわゆる世に言うキャリアを持った女性も多いけれど、彼女たちに全く気負いを感じられないのです。

その生き方の美しさは、幾多の困難を克服してきた日々によって築かれたに違いない。

地位や名誉といった、不要なものをどんどんそぎ落とし、自分がこの世に何のために存在しているかを、分かっているかのようです。

本来ジュエリーはこういう人たちのために存在し、苦しんでいる、悩んでいる人たちのためにつくるべきだということを教えて頂いた気がしています。

ジュエリーと言うと、華やかなイメージがあるでしょう。

でも、きっと私たちがつくるジュエリーはそうではなく、「ひたむきに懸命に生きる人のためのジュエリー」でなければいけない。

だから、シンコーストゥディオのジュエリーは、無骨で、華やかさはありません。それは、日常に、いつでも人の人生と寄り添えるジュエリーであるべきだと考えるからです。

人生はたやすくない。

次々と問題がやってきては、解決することもできず、悶々と過ごす日々。そんな毎日に、正面からぶつかって、果敢に生きていく。だから失敗もいっぱいするし、かっこ悪いかもしれない。けれど、私にはそれがひどく現実味があって人間としての魅力を感じるのです。

このストーリーブックは魅力的な生き方をなさっている人々の紹介であると同時に、日々をひたすら懸命に生きて抜いている人たちへの、わずかばかりのエールになったらと考えています。

スローでいいから、粘り強く、時にはいい加減に。しかし、過去の既成概念にとらわれず、時が来たときにはフルスピードで駆け抜ける。

常に人間本来のやさしい視点を忘れずに。

そんな生き方もありと思うと、きっと元気が湧いてくるでしょう。

シンコーストゥディオ
代表 米井 亜紀子

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