- 2017.07.15
- ニュース
若手ジュエリークリエーターのための勉強会JAJで「石留め」のセミナーを実施しました
7/12(水)御徒町の 彫り工房 にて、JAJスタディ・ミーティング2017、第3回目の「石留め」のセミナーを開催しました。
JAJ、ジュエリー・アーティスト・ジャパンは2012年にシンコーストゥディオの米井が立ち上げた、若手ジュエリークリエーターのためのコミュニティです。
今年は、若手に向けて、より実践的な事をしようと、様々なテーマで勉強会を開いています。
石留めと言っても、爪で留める石留めではありません。
金属に下穴を開け、石を落とし、その周りの地金を鏨(たがね)などで打ち、爪を出し彫っていくという技法です。
その中でも石の留め方はいくつかあるのですが、一般の方がよく見るのは、下のようなダイヤモンドの石の留め方かもしれません。
この石留めの入門編です。
日本の職人は、江戸時代の金工の仕事を基本にしているので、日本古来の道具「鏨(たがね)」と「小槌(こづち)」を使って石留めしていきます。
スマホの普及でさらに拍車がかかったウェブクラウド世界に生きる私たち。
一方で、圧倒的な「実感」でしか習得できないジュエリー製作の技。
人の生まれながらに持っている感覚を研ぎ澄まして、仕事にかかる。
この絶対的なリアルはある意味、今の世の中では驚きに値するかも知れない。
真剣なまなざしは、ものをつくる一つ一つの作業に魂が注ぎ込まれるような気がします。
この技の一つ一つが、新しい世代へつながっていくことを願います。