- 2017.05.31
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西林佳寿子展 SHINKO STUDIO
ドイツで活動する、コンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト西林佳寿子展 SHINKO STUDIO Editiomが5/25(木)~28(日)の4日間のみシンコーストゥディオ世田谷ショップで行われました。
土曜日には、西林本人も来店し、お客様との密接な交流をはかることができ、とてもいい空気が流れていました。
一般的な路面店で、こういったアートジュエリーに触れる機会はとても少ないので、普段のシンコーストゥディオのお客様、通りがかりの近所の人も含め、とても関心が高く、ご注文も多数いただきました。
これは、何通りもあるペンダントの着け方をお客様と発想を出し合っているところ。
お客様と一緒に「こうでも着けられる。ああでも着けられる。」と色々な方法を模索、試していました。
こうなると、つくったアーティストだけではなく、身につける方の創造性で、ジュエリーが完成するといえるでしょう。実に興味深いです。
一番の人気は、今回の新作「紙片 ドローイング」シリーズのペンダントでした。
こういう作品をつくり出したり、購入することは、今の社会情勢からみると対極的に小さい個人的なことであるけれども。
創造性があるものが、人と人のつながりで買えるということが、なんだかとても健全に思えます。
こういうジュエリーを着けていると、どんなときでも元気で、笑えるような気がします。
寛容で、心地よくて、面白い。
アートやクラフトの世界を少し身近にしてみよう
今私たち、シンコーストゥディオが取り組もうとしているのは、こういったメタルワーク(金工・彫金)のアートやクラフトといったアーティストやクラフトマンと一緒にものづくりをし、彼らの仕事を紹介、一般の方々との距離感を縮めること。
今つくりはじめている新作のテーマは
「丁寧に日常を生きる」
アーティストや若手クリエーターの力を借りつつ、日常の生活を慈(いつく)しむことができるジュエリーの制作に取りかかっています。
何でもない日常を維持する難しさ
なんでもない日常というのは、あっという間に消えてなくなるということが、震災以降の多くの人が気づいてしまった。
実は大変な努力をしていないと、日々の生活は明日にでも壊れてしまう。
だからこそ、日常を大切に、慈しんでいこうという提案。
きっと、このテーマは、非日常を演出するものがジュエリーという、一般的なジュエリーの概念とは相反するものと思われがちです。
しかし私たちは、表面的ではない本来のジュエリーの役割は日常にある。
だからこそジュエリーが存在している、ということを伝えたい。
アーティストやクラフトマンが参画していくジュエリーは、非常に静かに、力強く、その想いを伝えていく力があると信じています。