手塚治虫「火の鳥」-あしたを生きるために今日を生きてきた

火の鳥 手塚治虫

ずっと前に娘が中古で買った「火の鳥」を久しぶりに読んでみた。

見返しの部分に書いてある手塚治虫の言葉には、このマンガを書いた強い意志を感じました。

手塚治虫 火の鳥 黎明編

そこに書いてある言葉で、

「人間は何万年も、あしたを生きるために今日を生きてきた」とある。(マンガ少年別冊「火の鳥- 黎明編」より)

「人はいつかは死ぬ」というこんな単純で、非常に明快なことを、人は日々の生活の中で、つい忘れがちです。

ジュエリーなんてモノは、この生と死をまたがって受け継がれるものなので、実はこういうことを意識せずにはいられない。

特に、ジュエリーのリフォームは、亡くなった方のジュエリーを受け継いだ方が持ってくることが多いのです。
これが一言では言い表せないほどのストーリーがある。

一つ一つに、その家々、その人人の歴史が詰まっている。

だからこそ、よそ行きのジュエリーではなくて、普段につけられる、だけど未来を見るデザインを提案する。

日々の生活を送っている中で、ふと手を見るとそこに亡くなった方のぬくもりや暖かさをふっと、空気みたいに思い出す。

もしかすると、生死の狭間をちょっと越える一瞬があるかもしれない。

そんなことも考えて、今日もひたすら、黙々と仕事をしています。

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