先日、さくらももこさんが8月15日に亡くなったというニュースが流れた。
同時代を走って来た私としては、とても残念なニュースだった。
1984年に「ちびまる子ちゃん」の連載開始。1990年にテレビ放送が始まったという。
私の子供たちも随分「ちびまる子」を読んだし、見ていた。
空気のようなマンガだったのではなかろうか。
何でもない会話や、そこここに生きている人たちの面白さや、なにより優しさにあふれている。
そして、それはいつもユーモアに包まれている。
「笑い」っていうことが、ほんとうになんて大切なんだろうね。
それも、「ガハハハ」という大笑いより、クスッと笑ってしまう、ちょっとした日々の生活に潜む笑い。
今はとてもそれが、いとおしく感じる。
そういう、優しさを、さくらももこさんは私たちに残していった。
おそらく、それを護るために、さくらももこさんは相当の精力をつぎ込んでいたのではないだろうか。
自分のジュエリーという仕事が、非日常の世界で、日々の生活の人の笑いとか、涙とは無縁のシロモノであるという世の中の認識や、常識。
それは実に意味のない仕事だと感じている。
モノは、人の人生にやさしく寄り添うものだ、「ちびまる子ちゃん」のようにね。
さくらももこさん、やすらかにお眠りください。
コメントを残す