シェアするのは心地いい- ジュエリー制作の立場の場合

「シェアする。オープンにする。」
という言葉が叫ばれているけれど、この言葉の意味を少し考えている。
ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

最近、既存勢力の考え方と、IT世代の新しい考え方の開きをとても感じる。
それは、根本的な「幸福感」が違うので、全く会話がかみ合わない。

自分はちょうどその中間にいて、いやいやむしろ、古い世代の方に属しているからこそ、必死に新しい世代の考え方も学んでみようとあがいている。

そもそも、「幸福感」の違いは、
以前はお金を得て、何でも手に入れることが「幸福」だった、成功だった。
それが、「なんだ、お金を手に入れたけど全然幸福じゃないね。」ということがわかってしまって、お金でものを手に入れること=幸福・成功ではなくなってしまった。

その中で出てきたのが、シェアするとかオープンにしていくという考え方。

「シェア」や「オープン」は心地いい

たとえば、今私が活動をしているジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)という活動があります。

このセミナーやイベントは、ほぼ1,000円~1,500円の間の参加費で、通常別に会費をとっているわけではないし、会員として抱え込むこともしていません。

価値があると思えば出てくるだろうし、そうではなければ出てこない。

正直、シンコーストゥディオからの持ち出し分も無いわけでもない。
また、講師の方々もほぼ手弁当。

「こんなボランティアみたいなことをして」

とか

「もう少し会費を取って、商売にすれば」

あるいは、何が目的かわからないから不気味がられたり、一体この人は何者なんだと疑われたり。

でも、もうそこでお金を取ろうとか、そういうことではなくて、そこに集まってきた人たちに情報や技術をシェアすることにより、いい化学反のが生まれると、今肌で感じています。

若手のジュエリーのアーティストやクラフトマン、デザイナー、あるいは販売をする人まで含めて、もう少しジュエリーというものに対する取り組み方を考えてみよう!という働きかけの1つです。

そして、それはきっと将来大きな力になるに違いないという、芽生えのようなものを感じています。

その先に、本当の意味でジュエリーが売れるとか、身につける方が買いたいと思う理由が生まれると思っているのですが、あまりにも遠回りすぎるのでしょうか。

実は「シェア」などと言っても、現実的にはお金が絡んでくるので、中々難しい。

少し長期的な考え方、あるいは根本的になぜ仕事をするかを考えてみると、この苦しさは乗り越えていかなければいけないと思う。

「シェア」や「オープンマインド」を実行する場所に、必ず人が集まってくる。

だって、心地いいからね。

 

 

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