今年も開催することになりました。
『人』から始まる、日本のものづくり
若手に活躍する場を与え、生活に新しい価値を提案するプロジェクトc
10/31(水)~11/13(火)伊勢丹新宿店メンズ館1階=メンズアクセサリー
このプロジェクトは、20代の若手ジュエリーアーティスト達の、アートとしての作品を展示し、更にデザインとして新しいジュエリーを提案する試みです。
先日キックオフミーティングを早朝の新宿で行いました。
今回は、武蔵野美術大学出身の2人、藝大の大学院に籍を置く2人の4人。いずれも20代。
作品も、考え方も、1人ずつ違っていて、話していて本当に楽しい。
そして、何よりその違いを許容する寛容さみたいなものを、今の若者は当たり前のように兼ね備えている。
まだまだ、ブランドとしての芯や技術的なことも、成熟したブランドに比べたらまだまだなんだけれども、それを超える、自分たちのジュエリーで、世の中変えてみよう的な感覚がどこかにあって、その勢いが作品のアイデアにつながって行っているような気がします。
技術的な面、アフターフォローなどは、わたし達シンコーストゥディオのクラフトマンや伊勢丹の方で体制を固めて、買って頂く方には安心して買っていただこう、そして新しい息吹を世の中にもたらそうというのが、この『 JEWELRY & LIFE 』のプロジェクト。
思い起こせば、当時伊勢丹のメンズアクセサリー担当だった、バイヤーの吉田さんからジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)の活動をウェブサイトで見ていただき、ご連絡を頂いたのが、始まりです。
うる人、つくる人、プロモーションする人間が、最終的に売ったものが、身につける人にどういう幸福感をもたらすのか?ってことを一緒に考えてみてもいい時期に入ってきている。
身につける人だけではなくて、少し広く、自分たちがこのプロモーションを通して、世の中に伝えたいことを考えて、伝えていかなければ、そんな気がします。
4月にジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)で、建築家・伊東豊雄さんのトークセッションを開催しました。
そこで、こんなことを話されました
数十年前まで経済は、モノの売り買いで成り立っていたのです。資本主義社会は、世界の果てからでもモノを持って来て、それを売って利潤を得ていたのです。
モノを介してが、この社会と経済の従来の姿であった。
ところがある時点から株の売買のような、ヴァーチャルな情報を売買する方が利益を得る社会になってしまった。
グローバル経済とは一瞬にしてボタン1つで何百万、何千万というお金が入る、また失う。それと同じことが建築の世界でも起こっている。
これは、どの世界でも共通に突き当たっている壁で、人の創造性や積み上げてきた技術や、丹精こめてつくったモノが人に、経済価値として認識されなくなって来ている。
けれども、最終的に人に「うれしいなあ」とか「楽しいなあ」という感覚を与えるのは、人が心をつぎ込んでつくったモノではないだろうか。
一瞬にしてお金が入るようなヴァーチャルな世界と、相反する世界。
「モノづくり」の世界で、どんなことを提案できるかが、私たちが試されている気がするのです。
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