昨日、銀座の一穂堂というギャラリーに行ってきました。
ここのギャラリーは若手の工芸作家の作品を精力的に世に出そうとしているギャラリーで、昨日は出品作家である、鈴木祥太さんの作品を見ようと行ってみた。
正直、銀座のビルのギャラリーなんて、とても怖くて入れないというのが、一般の人の感覚でしょう。
私自身も、知り合いの作家がいなければ決して行くことはなかった。
ジュエリーを通して、日本のジュエリーが、日本も金工の仕事といかに深いつながりがあるかを知るにつれ、
金工の世界の人や、大学の彫金科などで学ぶ学生たちとつながるようになって来ました。
何年か付き合いを続けていく中で、こういったギャラリーに出品するようになり、私も時々ギャラリーに足を運ぶようになりました。
私自身は、アートや工芸の知識は、まったくないと言ってもいいと思います。
でも、楽しかったですね。
近年に若者のつくりだす作品って、びっくりするほど凝っていて、精緻で、また感性が鋭いと感じます。
有名な大家の作品を求めるのもいいでしょう、でも自分で感じで、自分で買うことを決断するっていう意味では、若手の作品はとっても楽しい。
こういう作品が、ちょっとだけ家のあるだけでも、なんだかね、人のモノに向き合う力みたいなものをもらうようだ。
私のフィールドはジュエリーなのだけれど、
今までのジュエリーが、富の象徴としてのジュエリーだったとしたら、
ちょっと違うものを提案したい。
今回は気楽に買えるお値段だった、古谷宣幸さんの油滴天目の徳利を買ってみた。
これが実際に見ると、キラキラ輝いて美しい
彼はこの技法を10年以上の歳月をかけて、色々と試行錯誤の上、取得したらしい。
私は、お店をやっていて、常に人にモノを売ったり買ったりしているので、
どうやって日々を過ごしていくのが幸せなんだろうか。
モノを買うという行為によって、人がどういう風に幸せに感じるか?
ということを、いつも考えてしまいます。
つまり、モノ売ることはライフスタイル、生活の幸せを提案すること。
「こういうのも、一つの幸せなんじゃないですか」
という提案を、すさまじい大資本との情報競争の渦中で、やっぱり続けていこうと思うのでした。
一穂堂は第4回「翔ぶ鳥展」は2019日01月18日[金] - 2月2日[土]
銀座一穂堂で詳しくはこちら
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