昨日は東京芸大の卒展へ。
芸大の卒展は、今年彫金科修士を終える三塚貴仁さんの作品を中心に見てきました。
彼がやっているのはコンテンポラリージュエリー
つまり、アートとしてのジュエリーです。
ここのところ、EU離脱のイギリス議会や、ヨーロッパの政治、経済に携わる女性をメディアでよく目にするようになりました。
そこで気がつくのは、日本に比べて女性の多さ。
自然と女性が政治や経済メディアなどの中心的な場所で活躍しています。
そして職業柄ジュエリーが目にいきます。
#Brexit: European papers lose patience with UK backstop move https://t.co/s6XNQ8C3DF
— BBC News (World) (@BBCWorld) January 30, 2019
不思議なことに、女性進出が自然と受け入れられている国々は、コンテンポラリー系のジュエリーを、女性議員などがつけていることが多いと感じます。
そこでは、日本のように後ろに官僚がついて話すことを逐一指導されている政治家ではなく、
自分の言葉で、自分の心にあることを訴えかけている。
女性進出だけではなく、民意に寄り添い、民主的な政治を心がけようとしている国々では、いまやジュエリーは、富の象徴というより、自分の考えや、生き方を表現しているツールだということがわかります。
だからこそ、ジュエリーは
ただきれい、美しい、かわいい
だけではダメなんだと思うのです。
そこに携わる人たちの想いや、そのカタチにたどり着いた経緯など、そのプロセスと、最終的に人が心地いいと感じるカタチや表現にたどりつく必要がある。
そのプロセスこそがデザインだと、そしてそういうプロセスを踏んでできあがったものは、きっと美しいと思うのです。
そういう考えに、たどり着ける社会は、男性にも女性にも、マイノリティに対しても寛容であるのだと感じます。
ジュエリーのありかたは女性の社会進出のバロメーターといえるのかもしれません。
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