考え抜く過程にこそ、今の時代のゆるぎない真実がある

アメリカ議会へのトランプ支持者の乱入、コロナ非常事態宣言、香港の大量逮捕、日本海側の大雪など、年初から激動の年が始まったという感覚を肌で感じています。

特に、私たち日本人は戦後、アメリカの民主主義をお手本にして教育をされてきたから、まさか、こんなにあっけなくアメリカの議事堂に暴徒が押し寄せるなんて、ちょっとショックでありました。

コロナの対策にしても、日本の政府は全く国民の方を向いていない。

こういった情勢の中で、私たちは、何を信じて生きていけばいいのでしょうか。

 

先日、東京都近代美術館に「石岡瑛子展」を見に行ってきました。

石岡瑛子さんは、資生堂などでグラフィックデザイナー、アートディレクションなどをした後に独立。

その後、あの衝撃的なPAROCOのアートディレクションをした方です。

その後ニューヨークにもわたり、ハリウッドや北京オリンピック、アカデミー賞衣装デザイン賞、グラミー賞を獲得しています。

石岡瑛子展

 

今、改めてPAROCOのポスターを見ると、そこには、今だったら当たり前の、人種の多様性や男女の平等を、軽やかに商業広告というフィールドで訴えていることがわかります。

信念をもって、ゼロからモノをつくり上げていく。

誰も真似できないオリジナリティと、人の心に刺さる、動かすことができる新しい提案をする。

人に生まれたからには、考えて考えて、考え抜いて出来上がるという創作物。

今、ネットやSNSは短く、刺激的な言葉や画像だけが求められる社会です。

時間をかけて、考えて、モノをつくったり、話をしたりすることはあまり取り上げられなくなりました。

けれども、実はとても時間のかかる、考え抜く過程にこそ、信じられる、ゆるぎない真実があるように思います。

だから、私たちは制作過程で、今は中々コストが合わなくても、考え、考え抜いてものづくりをしていこうと、そんな風に考えるのです。

 

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