今週は、気持ちが重い。
息子の高校時代のクラスメイトが、4月に自分で死を選択してしまったと、母親たちのLINEルームで彼のお母さんが投稿したのです。
高校は、科学技術系の学校で、2,3年は専門に進み、彼も息子と同じ情報科に進んだ。
ずっとゲームが好きだったから、ゲームをつくる道を目指して、昨年大学を卒業し、子供のころから、あこがれだったゲーム会社に就職した。
就職先の環境は、申し分なく、大好きなキャラクターに囲まれて、必死に仕事をしていたらしい。
就職一年目で、コロナが社会に広まった。
家族から離れて一人暮らし、
リモートワークが悪かったのか。
今年のお正月は、お母さんがコロナの濃厚接触者で、家族の元に帰れなかったそうだ。
それが、悔やまれると…
「帰れたら、もう少し気づいてあげられたのではないか」とそんなことをお母さんは言っていた。
息子の高校では、課題研究という、大学の卒業研究のようなものを、プログラムを組んだりして、チームで発表する。
その開発途中をチームメイトと楽しそうに話す彼の動画が残っていた。
その中で、彼はとても幸福そうだった。
何が、いけなかったのかな。
コロナになって、コロナで亡くなる人は、今日は「何人でした」というニュースになるけれど、
「自殺者の数は、昨年より増えた」という一年単位の数字でしか出てこない。
若者が、楽天的に希望を持って生きていける社会を、私たち大人がつくってこられたのかな?
今、つくっているのだろうか?
本当に悔しいし、やはり今までの社会を築いてきた私たちの責任なのだと思う。
いっぱい言いたいことはあるけれど、
私はジュエリーをつくっている人間なので、ジュエリーを通して、何かを訴えられないだろうかと、ずっと考えている。
既存の今まであったジュエリーの形ではなく、より新しい世界を、よりオープンな制作過程をとるジュエリーでなければいけないと思う。
個人個人の創造性やアイデアが少しずつ、世の中を変えていくかもしれない。
まだまだ、道は遠いけれど、若者がもっと楽天的に生きられるようにしようよ。
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