ジュエリーというモノは、実に古い時代からつながってきたもので、宝石屋という商売は、実は古代からある。
けれど、やっぱり最近心惹かれるのは、
アートとして、アーティスト達がつくる、コンテンポラリージュエリー。
しかし、いま少し、「古い慣習を打ち破る」とか「今を生きるひとたちへの生きやすさ」とか、
そんなものをつくっていく力が、この世界ににあるように感じています。
最近の日本のコンテンポラリージュエリーアーティストのなかで、やっぱり面白いなと思っているのが、
松浦峰里 Mineri Matsuura
や、
前田朝黄 Asagi Maeda INSTAGRAM
などのアーティスト。
なぜ、彼女たちに惹かれるか。
彼女たちは、日本にいながらにして、非常にボーダレスに、海外に出て行く。
以前だったら、イタリアやドイツに在住のアーティストでなければいけなかった。
けれど、ITの発達と同時に、制作する場所はどこでも、情報を発信することができたことが大きいと思う。
また、日本という彼女たちのアイデンティティをはぐくんでいる日本に住んで、地域と関わっていることが、実は彼女たちの感性を磨いているように思える。
地域と関わりながら、世界を見る。
伝統として引き継いだモノを大切にしながら、今までの古い慣習を破ろうという心意気に満ちている。
そういう意気込みを、彼女たちの作品に感ぜずにはいられない。
造形的な面白さや、作品にこめられたメッセージもさることながら、
今のアートには、そういうメッセージが必要だと思うのです。
前田朝黄個展
2019/2/19-26 松屋銀座 7階 遊びのギャラリー
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