無謀なJAJの始まり
シンコーストゥディオで進めている活動のひとつに、若手のジュエリークリエーターが集まれるコミュニティ「ジュエリー・アーティスト・ジャパン」があります。先日表参道の東京ウィメンズプラザで「ジュエリーを考える・造る・売る人たちのための交流会」を開催しました。
これは、2012年に私が立ち上げたコミュニティです。ジュエリー製作をしているうちに、職人の方は高齢化し若手が育っていない。したがっていいものが出来上がってこない。やり直しが何回もある。という状況が何度か続きました。また、デザインを社内だけでやることに非常に限界を感じていました。
そこで、ではまず人を集めて少しずつ勉強会やセミナーをやろうと。いいものを作るには、まず共通した認識や意欲、そしてあふれ出るようなアイデアをもった人たちを集めること。きっと人が集まるところには、必ず何かが起きるだろう?と思いました。
でも、そういう人を集めるにはどうしたらよいのだろう?彼らにとって、魅力的な集まりって何だろう?しかも私は世田谷のしがないジュエリーショップのオーナー。どうしたら人が集まるのかな?
皆が欲しい価値を提供する
これはおそらく商売と同じなのでしょう。皆が欲しい情報や場を提供することが大事なんだなと思いはじめました。とはいえ、当初は(今でも)何か押し売りに来たと思われたり、怪しいセミナーの勧誘と思われたり。確かに、ジュエリー業界には、業界の有名な人が開催するセミナーはあっても、若手が参加していく集まりというのはありませんでしたし。ましてや企業のCSR(Corporate Social Responsibility社会的責任) の認識や意識は、他業種に比べて恐ろしく遅かったのではないでしょうか?
仕事をするなら、「人」が中心」の仕事にする
CSRという言葉にしてしまうと、かなり大げさですが、つまるところ、お客様や仕事を共にする仲間と人情味あふれる付き合いをしたいということです。身につける「人」だけではなく製作している「人」、売る「人」そのすべてが、まず「人」として愛情のある仕事の仕方や付き合い方をできないだろうか?と考えています。とにもかくにも、「人」が中心いる仕事にしたいと思っています。
少しずつ人が集まってきました
そんなこんなで少しずつ人が集まってきたので、この人たちをお互いに交流させてら、面白い科学反応が起きそう。そこで企画したのが、今回の交流会です。
UKからのフェローシップも参加
たまたま、UK(イギリス)から前夜日本に着いたばかりの、28歳の優秀な彫りのクラフトマンも参加。とてもモチベーションが高くて、とてもいいムードメーカーになりました。
ジュエリーとSCR
ジュエリーとSCRは水と油のように考えられているかもしれませんが、私はそうは思いません。
ジュエリーこそ、人生に寄り添うものだから、人の心の部分をケアすることができるかも知れない。それがある意味CSRなのではないかな?と考えています。
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