バウハウスと日本のデザイン

バウハウス-革新的造形学校

バウハウスは1919年に建築家ヴァルター・グロピウスによって作られた造形学校です。新しい社会環境の改革をめざいして、芸術と技術の統一、芸術と機械産業の結合という課題にいどみました。ナチスドイツの台頭で、なんと14年しかなかったのですが、その活動が与えた影響は絶大です。
たとえば、ファグス靴型工場

バウハウス

(http://worldheritagesite.xyz/fagus-factory-in-alfeld
これは初代の校長ヴァルター・グロピウスとアドルフ・マイヤーによって設計されました。
それまでの建築は、レンガの建物。こんなに大きなガラスを使って、光が目いっぱい職場に入り込み労働者が快適に過ごせるように作った建物は当時ありませんでした。
そのほか、バウハウスの影響を受けて作られたものには、機能的でプロトタイプ(原型)を利用した大量生産型のもの。つまり、「機能美」とでもいうのでしょうか?無駄なものはそげ落とし、必要な部分だけを残した美しさを提唱しました。

機能美は今こそ必要

「機能的だからこそ、美しい。」という考え方には、たとえば新幹線の一番先頭のとんがり方。いかに空気抵抗を減らすかの流線型や高速道路のインターチェンジのカーブ。このカーブは、無理なく車が減速できるように考えられています。
ジュエリーも同じだと思っています。
無駄な、石よりきれいなカーブやテクスチャー。そして何より着け心地。
いつも一緒にいられることがとても大事だと。そうやって、自分の人生をジュエリーと共に歩んでいく。

 

このリングは、ジュエリーリフォームのカスタムオーダーですが、とにかく「着けやすいこと」「指にすーとなじんでいく。それでいて日々の生活に邪魔ではなく、それでいて上質感を感じられること」そんなことを大切に作りました。
着けやすいリングは美しい

このダイヤも、人から譲り受けたもの。そこには深い歴史と想いがあります。
だからこそいつも一緒に、機能的に。
バウハウスのデザインが今でもまったく古くなく、むしろ光を放っているように、常に新しいデザインを追及します。一方でそこには市井の人たちの感覚が生きること。身に着ける人が必要とされるものを造ること。
いつもそれが私たちのジュエリーのミッションだと考えています。

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