留年、退学、君たちの感覚はけっこう正しい

この時期になると、合格や卒業の嬉しい話がSNS上にあふれるようになります。

我が家も、ぎりぎりセーフで2年前に、二人の子供が卒業しました。

一方で、いまや20代の10人に一人は、中退者だそうです。

京都大学のカウンセリングルームのサイトがなかなかよいのでシェアします。

京都大学留年に関するカウンセリングルーム

私が最近とても感じているのは、大学や高校のシステムがあまりにも早い世の中の動きについてこられず、今の時代を肌で敏感に感じる若者との間にズレが生じてしまっているような気がするのです。

昔だったら、勉強をしないでサボっている当人が悪い、ということで片付けられていたでしょう。

でも、10人に1人、大学生になると2割くらいの人たちが中退をしている。

それは、彼ら一人ひとりの問題ではなく、もう少し学校が彼らと同じように、悩んで今の時代と対峙して本気で教育をしようと考えなければいけないと思うのです。

大学は学校存続のために、教員は自分の給料の確保のために、仕事をしていないか?

たぶん、当の本人たちは、気がついていないかも知れないけれど、相当の覚悟が無ければ特に高等教育は出来ない。

「生きる」とはどういうことかを、自分の研究や生きる姿勢を通して、若者に伝えていく気概が無ければいけない。

親も、ついいい大学や高校に行くと安心してしまい、一方中退なんてすると、社会の落ちこぼれになってしまったようで、がっくりくる。

しかし、「なんか違う」「なんかおかしいだろう」と思う感覚こそ、すばらしいじゃないか。

やらなければ、やりたいことが見つかれば、人は動く。

だから、今、留年してしまった、退学してしまった君たち、君たちの感覚は実は結構正しいんだぞと言ってあげたいと思います。

そういう人たちが、新しくやさしい世の中をつくっていくんだと思います。

しぶとくファイト。

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