あれから4年、友人のモーハウスの光畑さんが、ヨミウリオンラインに書いていたことをを読んで、「ああそうだったのか」と思いました。
ヨミウリオンライン
4年前、シンコーストゥディオの店舗も、とりあえず近くに住んでいる者だけで一日も休まずに、とにかく営業を続けたのを覚えています。
何しろ、売っている物がジュエリーですから、震災時に物が売れるわけないのです。
でも、なんだか、意地というかなんというか、そんなものがありました。
「非常事態だからこそ、『普段』をちゃんと作ること。」そう光畑さんが書かれていて、私たちにもそういう気持ちがどこかにあったのかもしれません。りっぱな意志などありませんでしたが、不思議と皆話に来ました。
いつもだったら、忙しくてゆっくり話せない人が、電車が止まったり、会社が休みでお店にやって来ては、結構長々と話していく。
ジュエリーのお店というのは、ちょっと入りにくいのですが、一度入り浸ってしまうと、これほど居心地がいい場所はないらしい。
震災時ですから、ジュエリーを買ってもらおうとも思っていないし、お客様もとにかく顔だけでもだしてみるといった感じで、色々お話しをしました。
電車もとまりがちだったにも関わらず、わざわざ、遠くからマリッジリングの注文に来て下さったカップルもいました。
やはり、あの時から、ジュエリーというものの役割をっもっと深く考え始めたのだと思います。
多くの人の犠牲のもとに今はある。
だからこそ、日常を提供できるようこれからも続けていこう。
そう、心を新たにする3月11日でした。
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