染井吉野の桜・ワシントンD.Cの桜

10月の新作展のあと、ご注文をお受けしていたリングがやっと出来上がりました。
結城紬からテクスチャー(表面模様)をとった、結城(ゆうき)という名のリングに、桜の彫りを入れました。
お客様からのたってのご希望で「さくら」を彫ることになりました。
結城 桜
 と言いますのも、現在文京区駒込にお住まいで、そこは昔、染井吉野とよばれ、さくらの「ソメイヨシノ」の発祥の地だと言うのです。少々調べてみると、江戸末期の染井村の植木屋が品種改良した物が、日本中に広まったようです。
そういったいわれがある土地に暮らしている彼女が、突然アメリカに行くことになったのです。

ご主人の転勤が急に決まり、ワシントンD.Cに行くことになりました。

そして、ワシントンといえば、桜。
1912年に日米友好の印として、東京市長から贈られ、現在その桜は本当にみごとだそうです。
これからアメリカ社会で生活して行く上で、どこから来たどういった人間かとうことが、このリング一つで、お話ししやすくなれば嬉しいです。
とても楽しく、何にでも興味を持って行く方なのできっとアメリカでの生活を有意義に過ごされることでしょう。
言葉も自由に伝わらない中で、ご家族の生活、お子さまの教育、友好関係など、ご苦労されると思いますが、人間として豊かで、魅力のある方です。1年後くらいにはたくさんの現地のご友人も出来ることと思います。

ひそやかに、エールをおくります。

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