伝える力はまず言葉
私のような、宝石屋が「言葉」について書くのも笑ってしまう話なのだけれど、最近、とても「言葉」って大事だと思うのです。
最近、百戦錬磨の政治記者さんや地道に文章を書いている方々と出会って、もちろん技術的にも素晴らしいんだけれど、彼らは偏った見方をなるべくしないようにしながら、人としてどうしても伝えたいことがあるのだなと感じます。
そういう文章ではないと、やはり迫力がないというか、力がないというか、読んでいていまいち面白くない。
一方で、私のような素人でも、今はこんな風にブログを書いてウェブ上に載せることができるようになった。
正直、文章の基本はぐちゃぐちゃだし、なかなかうまく書けない。
でも、やっぱり伝えたいことがあるのです。それにはまず「言葉」。
手間ひまかかるものを欲しい人に伝える
今は、人が手間ひまかけた物はなかなか流通にのらないのです。
ジュエリーは、まさにその代名詞。
でも、本当に最終的にものを買う人は「いらない。」と思っているのかな?
日本のジュエリーが、前から私が書いているように、日本の金工師の仕事が生きているアイデンティティをきちんとバックボーンに持ったものであり。
ジュエリーのアーティストや、デザイナーが、今の時代を読み取って、日々の生活を豊かにするデザインをし。
高度の技術を持ったクラフトマンが、きちんとした素材でものづくりをする。
これって、たぶん高くなる。
しょうがない。
しかも、バブルの頃に出来上がった、「華美なもの」「金持ちがじゃらじゃら見せびらかすもの」というイメージが定着されてしまって、なかなか本来のジュエリーの価値を一般の人たちに知らしめることができない。
いや、むしろ販売している側が、本当のジュエリーの価値をわかっていない。
結局は誰もジュエリーの本質を伝えてこなかったのではないか?とハタッと気づいて、こんなブログを文章が下手ながら書いています。
確かに、ツイッターやフェイスブックなどのSNSは短く、思ったことを発信するけれど、きちんと後に残るこういう媒体に書こうと思った。
自分の言葉に責任をもちたいなといつも思う。
結局、たいしたことは書けないのだけれど、やっぱり誰かが伝えなければいけないと思うんです。
きちんと、いい物を伝えて、欲しい人につなぐ役割。
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