本当は地域の信頼できる店で買いたい
私のお店は小田急線の千歳船橋という新宿から20程度の、各駅しか止まらない駅にある。
こんな、辺鄙(へんぴ)なところでオリジナルのジュエリーをつくっていること自体驚きのようで、「こんなところでジュエリーショップをやって大丈夫なの?」と心配される。
確かに、私自身も行く行くは都心の方に店舗を移転できたらなってことを考えていた時期もあった。
でも、最近わかってきたことなのだけれど、お客様の立場からすれば、一生に何度買うかわからないものを、都心のブランド店で買うより、地元で地域の人と対話してきた宝石店で、しかも人と人との対話が成り立つところで買いたいと思っているということが最近とても感じる。
基本の街のジュエリーショップはダサい
しかし、基本的に街のジュエリーショップはダサい。
けっこう、昭和の香り高いジュエリーショップが結構あって、今デザインに溢れた生活をしている私たちには正直ダサく感じると思う。
でも、もし、そうじゃないジュエリーショップがあったら、自分の感性と近いショップがあったら、そこで買いたいと思うのじゃないだろうか?
というのは、私の希望的観測なのですが、違うのかな?
+人との繋がりで買いたい
先日ステキな花を一輪持ってきてくださったお客様がいて、
「この花は一日で終わってしまう花なのよ」という。
最初は花びらがクルッと巻かれていて一本の棒状で、それがこんなきれいに咲くなんて、ちょっと想像ができなかった。
とにかく、ウチのお客様は素敵なんだよね。
人として、生き様というか、心意気というか、このスッと背筋を正して凛としている花みたいだと思う。
行き詰まりを感じるている時、こういうスマートな心遣いは染みるものがある。
ものを買うという一方通行だけじゃなくて、お客様からも助けられる。
そういう関係性でこそ、高い物は買いたいのではないだろうか。
しかし、あくまでもいつもお客様に求められるもの、鋭い感性とか、仕事として継続していく熱意とか、地元にいながら小さくまとまらず、何かしら社会に訴えかけていこうとする気概とか…
そういうものに対して私たちが必死で闘っている代償としていただける、心遣いだと考えている。
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