今年も桜の季節がやってきた。
日本人は、やっぱりこの桜に毎年色々な想いを寄せるのではないだろうか?
桜とともに春が来て、新学期がやって来て、とてもわくわくするのと同時に、亡くなった方などを思い起こして、「ああ、今年も桜の季節がやってきたよ」と感傷に故人に話しかける人も少なくなだろう。
日本人とって、やはり四季、特に春の訪れは、なんとも特別である。
昔から、様々な桜の文様が、様々なモノに使われてきた。
たとえば、シンコーストゥディオのコレクションの中のYu[結]というプラチナとk18のリング。
シンプルだけれども、そこに桜の花を和彫りという技法で彫り込んでいる。
日本の表現とは、面白いもので、桜の花の全部を彫ってしまってもいい。けれど、あえて、半分だとか花びらの一部などを彫っている。
それ以外は、空間で、実際には彫りには表現されていないのだけれど、「その先は身につける人自身が想像してください」という身につける人側が考える余地を与えている。
なんとも、粋な取り計らい。
つくる側の人間だけではなく、身につける人が考えて初めて完結する、というわけです。
こういう仕掛けが、「なんだか面白いねえ」というモノづくりにつながるような気がします。
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