SHINKO STUDIO
かなりビックサイトで行われたショーで人気だったうちの作品。特に和彫りの作品は反響が大きく、少しずつ少し深く踏み込んで紹介していこうと思います。
今日は花芽(はなのめ)
「花芽」は地金から板を切り出し、カーブをつくっていきます。糸鋸を使い、一点ずつ丸や四角の板を切り抜きます。その後、矢坊主(やぼうず)という工具で叩きながら、微妙なカーブをつけていきます。金やホワイトゴールドって、生き物みたいに延びたりします。
そうやってできたものに、裏にチェーンが通るバチカンやピアスの金具をロウ付けしていきます。
普通の溶接とロウ付けは何がちがうのでしょうか?
ロウとは、金の場合は金ロウ・プラチナならプラチナロウを使います。金は金でも少し金純度の低い融点の温度が低いものを金ロウと呼びます。それを溶かして金同士を繋げる接着剤になる訳です。同じ金属ですのでこの結合はとても強固ですし、磨けばほとんどロウ目がみえません。
そして出来上がったペンダント等に今度は鏨(たがね)で彫を入れていきます。これが、又大変です。鏨(たがね)は1回づつその模様に併せて、先を作っていきます。このシャープな線はそういった、前準備があってこそ。もちろん、どういった鏨を作ればいいかは、長年の勘。そしてまるで絵を描くように、彫っていきます。基本鉛筆で書けるものは、何でも彫れてしまうそうです。すごい技術。
職人の横顔はこちらから。
>http://www.shinkostudio.com/creator/04.html
そしてこんな作品が出来るんです。
コメントを残す