ものづくりこそ、知ってもらう努力が必要
ものが売れないといわれている時代。
今まで、私たちものをつくって、売る人間たちに足りなかったことについて考えています。
売り方や、伝え方も含めてものづくりをやっていかないといけないと反省しきりです。
そういうことだと思うのです。
伝えること、売り方までがデザイン
だから、ものをつくる前に、まず本当に今を生きる人のためになるものかを考えてみる必要があるでしょう。
それは、別に今、このときに必要とされているものである必要はなく、まだ誰も気づかない価値を提案するという「必要」でもいいと思うのです。
むしろ、その方が価値は高いかもしれません。
しかし、まだ誰も気づいていない価値を広めていくには、それ相応の伝える努力が必要だろうと思っています。
私が、今こうやってブログを書くのも、日本の金工の仕事を知ってもらいたいし、その仕事を基礎として現在の日本のジュエリーがあるということを知ってもらいたい。
また、ジュエリーというものが、素材価値だけではなく、人の創造性や、修練に裏付けされた人の技術によるものであり、そういったことに価値を見出して欲しいと思っているからです。
おそらく、今までの一般ジュエリーの価値基準とは、相当かけ離れているけれど、日々の自分の生活に寄り添って、自分の歴史を共に歩んでくれるジュエリー。その方が、価値があると思っています。
富の象徴としてのジュエリーからの価値の考え方の転換をしようよという提案です。
それを伝えるには、やはり色々な努力が必要だと思っています。
ものを通して何をしたいか
結局は、自分がしている仕事を通じて、ものを通じてどういうメッセージが伝えたいか。
それに尽きるような気がします。
実は、私自身はお金持ちの家に生まれたわけではないので、少々ジュエリーというお金持ちしか買えない商材に疑問をずっと抱いています。
しかし、一方でジュエリーの歴史や仕事や、関わる人を知れば知るほど、この価値を伝えることは、あながち社会の人にとってもマイナスではないのかもしれないと、
最近は、少しずつ自分を納得させている日々。
ジュエリーの新しい価値を伝えるということで、ドイツで活動するコンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト西林佳寿子展をお店で明日まで開催しています。
ジュエリーを「つくる」「つける」人をつなぐ活動のひとつととらえ。
今日は西林佳寿子さんが2:00~5:00まで来店してくださる。
期待しています。
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